宮守 春彦

Character Profile キャラクター紹介


宮守 春彦(みやもり はるひこ)

宮守春彦 イメージ
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生年月日:西暦1995年(平成7年)7月24日

出身地:京都府

性別:男性

身長:173cm

体重:68kg

種族:人間(陰陽師)


【概要】

怪異を研究する機関「Fortress of Chimera」(通称:FOC )に所属する陰陽師。FOC本部怪異研究部捕獲課所属。妖怪科学者:夜鳥観世の助手として研究所に勤めている。妖怪が多く所属するFOCの中では数少ない人間。主に研究用の妖怪を捕獲する任務を担当しており、妖怪の捕獲任務を遂行する過程で人間に危害を加える妖怪を退治している。怪異との戦闘の際は、パワードスーツ型の式神を纏い、様々な武器や乗り物に変化する式神たちを駆使して戦う。

幼い頃に、妖怪に襲われそうになった所を観世に助けられたことがある(観世は助けたつもりではなく、春彦を襲おうとした妖怪がたまたま研究のための捕獲対象だっただけ)。由緒ある陰陽師の家に生まれ、幼いころから修業を積んで妖怪退治をしてきたが、なかなか才能が開花せず任務をさぼるようになったため、宮守家の当主から勘当されて家を追い出される。その後、偶然にも幼いころに自分を助けてくれた観世に出会い、他に行くあてが無かったため、FOCの一員に加わった。陰陽師であるが、幼少期に観世に命を救われたことがきっかけで、全ての妖怪を退治する対象とは考えていない。そのため、妖怪や幽霊が所属する観世の研究所で共同生活することに抵抗はない。

 

 

【能力】

 妖怪の捕獲任務では主に銃火器類や観世が開発した機械兵器を使用するため、銃器をはじめとする武器や機械類の扱いに長けている。また、観世と共同開発した式神を複数使役しており、パワードスーツや銃器やバイク等に変化する式神を役割に応じて使い分けている。

陰陽師として呪術を扱うために必要な呪力は、彼の生家である陰陽師の一族の中では並のレベルであり、強力な呪力を持つ陰陽師を多く輩出する一族の中では落ちこぼれとして扱われていた。そのため、かつては自身の呪力や呪術の扱いに自信を持てず、さらにFOCに所属してからは観世が開発した機械兵器で妖怪と戦うようになったことで、呪力を鍛える機会が減ったことに悩んでいた時期があった。現在は観世が施した身体強化手術により、高い身体能力と呪力を得たことに加え、自身に合った妖怪との戦い方を見出したことで、彼が宮守家で教わった陰陽師の常識とは異なる、次世代の陰陽師として成長していく。

 

 

【夜鳥観世との関係と過去】

春彦は幼い頃に観世と出会い、危険から命を救われたことがある。当時、日課である陰陽師の修行をしていた最中に凶暴な妖怪に襲われそうになるが、その妖怪を研究目的の捕獲対象として追っていた観世が捕獲したことで、偶然にも命を救われた。当時の観世は人間が苦手であったため、春彦に何も告げずにその場を立ち去ったので名前を知ることはなかったが、それまで春彦は陰陽師の一族の者たちに「妖怪はすべて悪」と教え込まれていたため、自身を助けてくれた観世との出会いでその考え方に変化が生じた。

2人が初めて邂逅して数年後、兄弟が陰陽師としての才能を大きく開花させていく中、春彦は特に目立った才能を開花させることはなく、兄弟と比べて陰陽師としては平凡なままであることを同じ陰陽師の一族の者たちに貶され続け、不安と焦りに苛まれる日々を過ごす。しかし、どう頑張っても大きな才能を開花させる事はできないと諦めた彼は、次第に陰陽師の修行や妖怪退治の任務をさぼるようになり、そのことが一族の当主の逆鱗に触れ、家から勘当されてしまう。

居場所を失い途方に暮れていた彼は偶然にも、幼い頃に自身を凶暴な妖怪から助けてくれた観世に再会する。観世は春彦を見て、昔偶然助けた人間の子供だということに気づかなかったが、春彦は観世の事を「幼い頃に自分を助けてくれた謎の妖怪」として覚えていたため、彼の姿を見てその事を思い出し、観世に当時の事を話すと彼も春彦の事を思い出す。 春彦はその話の流れで自身の現状について話し、彼の事情を知った観世は、行くあてのない春彦を怪異研究機関「FOC」の一員として勧誘する。春彦はこの時自暴自棄になっていたため、側から見れば怪しい勧誘をすんなり受け入れてしまう。

それまでFOCのメンバーは妖怪や幽霊のみで構成されており、人間はいなかったが、それまでのメンバーとは異なる存在を取り入れてみるのも面白そうだと観世は考え、人間であり陰陽師でもある春彦を組織の一員に加えた。 陰陽師の一族では才能に恵まれなかったせいで評価されなかった春彦は、FOCに入ってからは自身に合った妖怪との戦い方を観世に教えられ、新世代の陰陽師として成長していく。

妖怪科学者である観世の助手となり、新世代の陰陽師として実力をつけた春彦は、自分に新たな居場所を与え、陰陽師としての在り方を教えてくれた観世に対し、次第に信頼関係を築くようになり、仕事の関係以上の好意を抱いている。現在では危険な任務で互いに背中を預けるくらい強い信頼関係を築いており、お互いにかけがえのない存在となっている。

 

※夜鳥観世について補足※

昔は人間が苦手だった観世が春彦を組織に勧誘した理由は、妖怪と幽霊しかいない組織にとって、良い意味で変化をもたらす存在になるかもしれないという期待と、陰陽師故に普通の人間より高い霊力を持つ彼を研究してみたいという好奇心から。

観世が人間を苦手としていた理由は、大昔に別個体の鵺が人間に退治される所を目撃したこと、一人だと弱いが大勢だと大きな力を発揮し、強力な化け物すら倒せる人間の底力と可能性を侮れないものとして見ていたため。しかし、心の底から人間を毛嫌いしているわけではなく、仕事上では人間と関わりを持っている。 春彦と出会い、彼と過ごすうちに人間に対する苦手意識は無くなった。

 

 

【春彦の式神】

状況に応じて様々な姿に変化する変幻自在の式神。全部で12体存在する。式神の本体である観世のクローン個体をベースに、あらゆる物質や形状に変化する生体特殊素材「キメラマテリアル」と道具や乗り物などを合成して作られている。春彦は式神を道具として扱うのではなく、大切な相棒として接しており、式神たちと親密な関係を築いている。式神たちも春彦のことを大切に思っており、戦闘任務では彼の命を守ることを最優先に行動する。不老不死の妖怪である観世のクローンがベースなので、致命傷を負っても瞬時に身体の傷を再生できる。変幻自在なため、様々な姿に変化することが可能。普段は猫のような小動物の姿に化けるが、戦闘時は道具や乗り物の姿に変化する。

春彦の体液には妖怪の妖力を高める成分が常人より多く含まれているため、わずかな量の春彦の血液を式神に与えることで、式神の妖力を高めることができる。かつては任務の度に春彦から直接血液を摂取していたため、彼の体力を考慮して1度の任務で使用できる式神の数に制限があった。現在では式神の運用方法や技術が進み、予め採血した春彦の血液を小型のカプセルに保存し、カプセルの血液を式神に与えることで、式神たちが持つ本来の力を安定して出すことができるようになった。また、直接血液を与える必要がなくなったため、式神の使用制限は無くなった。

 

式神:Parasit Rüstung(パラズィートルストン:寄生装甲)

パワードスーツ型の式神。普段は猫のような小動物の姿をしているが、戦闘時は春彦の身体を保護するパワードスーツに変化する。春彦の身の安全を何よりも優先し、身を挺して彼を危険から守る勇敢な性格。しかし、春彦が怪異との戦闘任務で危険を顧みない無茶なことばかりするため、いつも冷や冷やさせられている。春彦の式神の中では彼と一番親密な関係を築いている。愛称は「ルス」。春彦の式神達の中で唯一、人型の姿にも変化できる。春彦とは「主と式神」を超えた親密な関係を築いており、仕事だけでなく、私生活でも彼に寄り添ってサポートしている。

パワードスーツに変化して春彦の身体を覆う際、彼の身体の一部と融合し、わずかな血液を取り込むことで妖力を増幅させ、春彦の身体能力・知力・生命力を格段に上げる。視力や嗅覚などの感覚器官も鋭くなり、妖術などで姿や気配を隠している怪異を感知することができる。式神と使用者が体の一部を融合させるという仕様上、着用中は春彦とルスの思考や精神が互いに筒抜け状態となっているが、互いに深い信頼関係にあるため、特に問題はない。ただし、着用中はルスの妖力が直に春彦の体内に流れ込んでいる状態であり、長時間着用すると春彦の身体に負担をかけてしまうため、連続使用は最大30分までの制限がある。かつては任務の度にルスが春彦の身体から直接血液を摂取していたため、ルスの妖力による春彦の身体への負担も考慮すると、式神本来の力を最大限発揮できるのは数分しかもたなかった。現在は予め採血した血液を保管したカプセルから春彦の血液を摂取していることや、春彦の身体がルスの妖力に耐性がついたこともあり、最大連続使用時間が長くなった。春彦の体形に合った人型のパワードスーツから大型のパワードスーツまで、状況に応じて様々な姿に変化する。

日常生活においても春彦のことを気遣っており、普段から仕事で無理をしがちな彼の心身のケアに努めている。パワードスーツに変化して彼の身体を覆うことで、春彦の健康状態が詳細にわかるため、定期的な健康チェックのために任務以外でもパワードスーツに変化することがある。

 

式神:Parasit Gewehr(パラズィートゲヴェーア:寄生銃)

銃火器型の式神。戦闘時は拳銃や対戦車兵器など、状況に応じて様々な銃火器類に変化する。愛称は「ヴェアー」。

 

式神:Parasit schwert(パラズィートシュヴェーアト:寄生刀)

刀剣型の式神。戦闘時は小型ナイフや日本刀など、状況に応じて様々な刃物に変化する。愛称は「シュバ」。