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夜鳥 観世

Character Profile

キャラクター紹介


夜鳥 観世(やどり みよ)

夜鳥 観世
夜鳥 観世

生年月日:西暦1008年(寛弘5年)3月4日

出身地:京都府

性別:両性

身長:175cm

体重:120kg(サイボーグであるため見かけより重い)

種族:鵺


 【概要】

怪異を研究する機関「Fortress of Chimera」(通称:FOC )で世界中の様々な怪異を研究する妖怪科学者。FOCの全拠点及び全部署を統括する総所長を務める。彼自身も「鵺」という妖怪であり、本来は得体の知れない怪物であるが、普段は人型の姿に化けている。

自身の身体を強化するために様々な妖怪のDNAを取り込んでおり、その影響で複数の妖怪の能力を有している。過去に不老不死の能力をもつ魔族のDNAを取り込んだため、彼自身も不老不死となる。また、身体強化の一環でサイボーグ化している。元々は男性だったが、自身の身体能力に関する実験の一環で、子供を出産するために身体を改造して雌雄同体となっている。その影響は性格面にも表れており、男女両方の側面を持ち合わせている。

魔法や魔術の扱いに長けており、その中でも、あらゆる魔法・魔術を破壊して無効化する術が得意。研究対象となる妖怪の捕獲任務の際は、主に銃火器類や自身が開発した最新技術を搭載した武器を使用する。

生まれてから数百年間、ほとんど他者と関わることなく生きてきたため、かつては他者と意思疎通することが苦手だったが、親友や研究仲間ができてからは次第に社会性を身に着けていった。寂しがり屋であるため、家族をとても愛しており、友人や知人との縁を大切にしている。

 

 

【身体の構造と能力】

怪異の研究の一環でフィールドワーク(研究対象の妖怪の捕獲)を行うため、強靭な身体を有している。彼のサイボーグの身体の構造は、金属の骨格に筋肉・皮膚などの生身の肉体を纏っている状態。内臓も生身であるが、金属のパーツで保護するように覆われている。肉体は変幻自在の構造なので、身体のメンテナンス等で自らの意志で生身のパーツを剥がすことが可能。複数の妖怪のDNAを自身の体内に取り込んでいるため、取り込んだ妖怪の能力を扱うことが可能であり、その影響で高い身体能力と生命力を有している。

妖怪の調査や捕獲任務において捕獲対象となる妖怪と戦闘する際、あらゆる戦況に対応できるよう様々な戦闘スタイルを習得している。戦闘では主に銃火器類や自身が開発した最新兵器を使用するが、強靭な身体を用いた肉弾戦も得意。魔法や魔術を使った戦闘術も扱うことが可能であり、その中でも、魔法・魔術を独自のプログラミング言語に変換したうえで解析し、破壊して術を解く「マジック・クラッキング」が得意。これにより、呪いや結界や封印等のあらゆる術を無効化できる。

彼がここまで強い力を有しているのは、あらゆる怪異を研究する上では戦闘力の向上は必要不可欠であると考えているためである。

 

 

【鵺の正体】

「鵺」は日本で古くから伝わる妖怪であり、複数の動物の要素を持ち、不気味な声で鳴く得体の知れない怪物とされる。夜鳥はかつて、複数の雑魚妖怪が合体して生まれた妖怪であり、伝承で語り継がれる「人間に退治された鵺」そのものとは別個体の存在である。本来は大きな獣の姿をしていたが、好奇心旺盛な彼は人類の持つ知識や文化というものに興味を持ち、それらを学ぶために人型の姿に化けて人間の真似をするようになった。特に科学分野に関することに興味を持ち、怪異を科学的に研究する科学者の道を歩むようになった。

自身の身体能力を向上させるため、肉体改造手術の一環で複数の妖怪のDNAを取り込んだことで身体に変異が起こり、無数の触手を生やした肉塊のような姿となる。それ以降、現在では獣の姿が本来の姿ではなく、触手を生やした肉塊状の姿が彼の本来の姿となるが、変化することは可能なため、今まで通り普段は人型の姿に化けて過ごしている。

 

 

【高次元化】

20××年、観世は地球外惑星における怪異の研究のため、FOC第四支部がある火星に滞在していた。火星での滞在中、彼は未知の物体と遭遇し、宇宙の神秘の力と叡智を手に入れた。

未知の物体の正体は、膨大なエネルギーと叡智を持ち、精神を宿す宇宙探査機であった。探査機は、太陽系から遥か彼方に存在する惑星から飛来したものだった。探査機に宿る精神は、自身が持つ膨大なエネルギーと叡智を他の惑星の知的生命体に見つけてもらうために長い旅をしていたことを観世に打ち明けた。

観世はこれまで、怪異に関する研究の過程で自身の身体に改造を重ね、強大な力を持つ妖怪となったが、火星での怪異調査中に偶然手に入れた宇宙の力と叡智によって、神に近い高次元の存在となった。彼が手にした力は、使い方次第では世界中のあらゆるものに様々な恩恵を与えることも、災いを与えることもできる強大な力であるため、宇宙の力と叡智は慎重に扱う必要がある。

観世は火星で遭遇した探査機と、それによってもたらされた力と叡智を、FOCの最重要機密事項に指定して厳重に管理することにした。また、手に入れた力を完璧に使いこなせるようにするため、神秘の力で創造した新たな宇宙空間で修業をするようになった。彼は新たな宇宙空間と現実の世界を行き来しながら、怪異研究の仕事を続け、大切な家族と過ごす日常を送っている。

 

 

【不老不死】

不老不死であるが生まれつきの不死ではない。彼の友人で不老不死の闇の魔族であるアントラークの髪から採取したDNAを取り込んで不老不死の力を得ている。そのため、アントラークと同様に身体が完全に消滅しても魂さえ残っていれば身体を魔法で生成して復活することが可能となった。さらに効率よく復活できるように、自身の身体のクローンを研究所に保管しており、万が一身体が消滅してもクローンに魂を移し替えて復活する方法をとっている。また、魂が消滅しても復活できるよう、自身の人格と記憶を有した魂のクローンを研究所に保管しているため、アントラーク以上の不老不死の力と技術を有している。

不老不死ではあるが、体調管理を怠ると風邪や病気を患うことはある。病気を患っても身体の治癒力と再生力が高いので早期に回復するが、病気による痛みや苦しみを感じないわけではない。過去に不規則な生活を続けて身体を酷使しすぎた結果、過労で倒れたことがあり、不老不死でも健康面には気を付けなければならないことを実感し、規則正しい生活を送るようにしている。

 

 

【クローン】

彼は自身の身体構造の研究の一環で、自身のクローンを複数生み出している。 肉体のクローンだけでなく、魂や記憶のコピーを有するアンドロイドや人工知能もクローンとして扱っている。クローンは大きく分けて「クローン型兄弟」「実験資材用クローン」「換装用クローン」「キメラゼルドナー」「キメラガイスト」の5種類に分類される。

  • クローン型兄弟:特別な役割を与えられたクローン個体であり、オリジナルである観世の兄弟として「個」としての存在を認められ、個別の名前と姿を与えられる。
  • 実験資材用クローン:実験用のマウスやエネルギー開発の資源に用いる等、「モノ」として扱われている。観世のクローンの大多数が実験資材用クローンとして生み出されている。
  • 換装用クローン:夜鳥一族の身体が何らかの事故等で消滅した際、魂を移し替えて復活するために使用するクローン。他のクローンと異なり、肉塊のような姿をしている。長い年月を経た人形が魂を得て付喪神となる現象と同じく、魂の入っていない人型のクローンも年月を経れば自然に魂が宿る可能性があるため、それを防ぐために換装用クローンを人型ではなく肉塊のような姿で保管している。魂が入ることで、換装前の肉体と同じ容姿に変化する。
  • キメラゼルドナー:クローンで構成された傭兵集団。戦闘力はオリジナルである観世に劣るが、強靭な肉体・高い身体能力・不老不死の力を受け継いでいる。
  • キメラガイスト:観世またはクローン型兄弟の魂をコピーして作られた霊体のクローンの総称。かつては観世やFOCの職員たちに仕える使い魔であったが、後にクローン型兄弟達と同等の存在として大切に扱われるようになった。キメラガイストの一部は重要な役割を与えられ、観世の兄弟(クローン型兄弟)として迎え入れられた者も存在する。

 

 

【家族】

彼は自身の細胞や身体能力を試す実験の過程で3人の子供を生み出している。一人目は培養槽の中で生み出し、二人目以降は彼の体内から生み出された。観世は先天的な遺伝子の欠陥による影響で感情が一部欠如しており、彼の遺伝子を継ぐ子供たちも先天的に感情が欠如した状態で生まれたが、観世もその子供たちも、家族や友人や研究所の仲間たち等の他者と交流することで、少しずつ欠落した感情が芽生えつつある。

子供を産んだ理由は最強の妖怪を生み出すためであり、一人目の子供を実験で生み出した際は、まだ父親としての自覚はおろか、自分の子供として認識しておらず、実験で生みだした手駒としか考えていなかったが、子供と接するうちに、徐々に親心が芽生えていった。 元々彼は寂しがりな性格であり、それまで血の繋がった家族がいなかったため、子供を生み出した本当の理由はただ家族が欲しかっただけの可能性もある。

また、子供を産む以前からクローン型兄弟はいたが、当時のクローン型兄弟は観世の人格や記憶のコピーを有しているAIやアンドロイドのみだった。機械である故に血のつながりはないため、観世は当時、彼らを兄弟ではなく、決められた役割を有する特殊なクローン個体と考えていた。しかし、子供ができてからは徐々に家族に対する愛情に芽生え、その影響で一緒に暮らしていた特殊なクローン達を兄弟として認識するようになった。

 

 

【趣味】

アニメやゲーム等のサブカルチャー全般が大好きな、自称「現存する世界最古のオタク」。他にも音楽活動、ゲーム実況や○○してみた系の動画投稿、 コスプレ(衣装制作メイン)等の様々な事柄を趣味で活動している。不老不死の彼は、身体が永遠の若さを保っていても、心が老化して腐ってしまっては、ただ永遠に生きているだけの屍同然だと考えており、常に新しいことを見つけて挑戦し続けることで、心の若さを保ち続けている。